PINKFOX 強制収容14

結局彼女は真紀たちの待つ部屋へ戻されたが彼女の挑戦は始まったばかりである。

生きてリョウタたちの住む島へ戻る・・・

だが部屋では真紀たちの陰湿なイジメが待っていた。
「・・・精○臭えんだよテメー」
バコォォッ!!
「・・・・!いっ(泣)!?」
股○を蹴られうずくまる美智子。
「ねえ、アイツと何をしたのよ?吐きなよ。大人しくしててもこんなトコに来る奴じゃん。吐けよテメーッ!!!」

バキッ!!
ボコォォッ!!!

「がっ!!・・ぐふっ(苦)」

寝っころがりリンチを無抵抗で受け続ける美智子。
やがて意識がなくなり失神。足のつま先や体中がピクピクと痙攣しているがそんな事はおかまいなしだ。
真紀は冷たい水をかけ起こす。
「ねえっ、何か聞いたんだろ!?言えよ!!」
美智子はようやく彼女らが分かってきた。
極度の死の恐怖から来る不安という名のストレス。
無抵抗で゛受゛の美智子をシバく事によって浄化していたのだろう。
誰もが゛死゛は怖い・・・
美智子はそのままピクリともしない。
「・・・・・死んだ?・・・・・まずくないこれ・・」
「・・・・・・大丈夫よ。どうせ狸寝入りよコイツ」
その通りだった。
(できれば)
真紀たちと手を組んで脱出できないだろうか・・・だがすぐには無理。
彼女らが冷静になった時に話そう。
美智子はこのまま寝てしまい、やがて真紀たちも何もしゃべらずその日は終わった。
どうやら彼女らは蜂の巣に呼ばれる以外に用はなく、外にも出してもらえないようだ。
美智子は意を決して真紀たちを見るとツカツカと歩み寄る。
「・・な、なんだよ」
「やるのかコラッ!!」
だが拍子抜けで、美智子は正座しなんと土下座して謝ったのだ。
「・・ごめんなさい。真紀さん、優子さんすみませんでした。」
お互い顔を見合わせ黙る真紀たち。
だが更に美智子は言う。
「・・・・わ、私は殺されるんでしょうか・・・」
その瞬間、今まで怖い形相だった真紀たちの顔が゛素゛に戻り、一瞬下を向く。
美智子は彼女らと目線をまず合わせようと思い共通の話題を持ち出したのだがこれはどうやら成功のようで
真紀がはじめて普通の口調でしゃべりだした。
「・・・美智子。アンタ何をやってここへ来たのよ。」
「・・・産業スパイをやってました。援助してもらっていた政治家の方々の力がなくなり私はここへ流されました」
「・・・・・・・・・・・・」
「私も産業スパイだったけど・・・政治家を騙すなんて・・・見かけによらず凄いのね」
美智子は話した。どうせ隠しても分かってしまうであろうピンクフォックスの名前まで出した。
結果、いい方向にいった。
「・・・・・凄い世界やね。私は真紀っていって・・・某有名ヤ○ザの嫁だったのよ。ダンナはもういないけど・・・
子供が・・・子供が地元にいる。ああ!!その事を思うともうダメなのよ!」
「真紀さんのお子さんはまだ小学生なのよ。」
「・・・・・・・・・」
真紀も優子も威圧感はあるが話してみると意外と普通だが無理もないのかも知れない。
この部屋を出させてもらえず蜂の巣との情事次第ではいつ殺されるのかさえ分からないのだから・・・
本当は重いドアがギィッ・・と開く度に内心ビクビクしていたに違いない。
そう思うと元来優しすぎる性格の美智子はシバかれた事も忘れ彼女らに同情した。
が、彼女らの心配もそうだが自分もなんとかしなければいけないのだ。
意を決し美智子は2人に脱出の相談を持ちかけるが2人とも大笑いし取りあってくれない。
「・・美智子、気持ちは分かるけどさ今のは忘れな。悪い事はいわない。今度そんな事言ったら・・・またシバく
からね(苦笑)!!!」
「真紀さんは・・・真紀さんはお子さんの元に行きたくないんですか!?私は・・私は・・・ア」

バチィィン!!!

真紀は美智子にビンタした。
帰りたい?帰りたいに決まってる。だが、だがへまをすればその前に命がなくなるのだ。
「・・これ以上言ったら・・・殺す」
「・・・・・・・す、すみませんでした。」
真紀の迫力に美智子はビビり、右頬を片手で押さえつつ小声で謝った。

恐らく真紀らは脱出を試みて蜂の巣に無残に殺された女たちを見てきているのだろう。
パーマをかけ、ヤ○ザの嫁だといいつつも中身は優しく、ようは美智子に゛死ぬな゛といっているのだ。
それは優子もそうなのだが逆に彼女としては困ってしまう。
何故彼女らが生き残っていて他の女性たちが皆いないのかは蜂の巣でないと分からないがこのままでは美智子もずーっとこの部屋で生き、死んでいくだけなのだから・・
右手をギュッとし、いつもとかわらない大人しい表情ながらも美智子の瞳には決意の緊張感がみなぎっていた。
(真紀さん、優子さん・・・・ごめんなさい。それでも私は・・・わ、私は・・)
すると例の重いドアがギィ・・と開き、護衛がまた美智子を呼ぶ。
「・・おい新入り!テメェよっぽどウチの大将に気に入られてるんだなぁ。またお呼びだぜぇ!!へへ・・・
よっぽど」
言うと美智子の華奢な裸体をペロンと嘗め回すようにシゲシゲと見つめる。
「アッチの方はすげえんだろうなぁ。ヘヘヘ(ヨダレ)♪」
そして思わず軽くケツを揉み、ア○コをまさぐり器用にク○トリスをクリンッ♪と摘むとトロトロの精○が指に
絡みつく。その匂いを嗅ぐ護衛。
「・・おうおうちゃんっと栗の○の匂いしやがるぜぇっ(笑)♪ガキっぽくてもこっちは立派だぜ(笑)♪」
「・・・テメ!美智子に汚い手で触るなっ!!」
「・・・ふん!」
真紀に怒鳴られ護衛は美智子の○毛をプチッと1本抜き自分のパンツに入れる。
「ほらっ、遊びは終わりださっさと来いよ淫乱美人(笑)!!」
「・・・・・・・・・・・・はい・・・」
内股で真っ赤になり下をむく彼女は護衛のゴツい手にわしずかみされ部屋の外へ出たがその瞬間大人しいはずの彼女が一瞬ニヤッ・・とした。
濃厚なセ○クスをおしげなく与え晒す事によって一回だけのささいな情事をビッグインパクトに変えてしまう
ピンクフォックスと言われた男落としの天婦゛馬渕美智子゛のわずかな可能性を賭けた見えない孤独な戦いが
ゆっくりと始まろうとしていた。
(リョウタさん純一さん・・・そして島のみんな・・・待ってて・・・)
2人の護衛に連れられて裸体で真ん中を歩く彼女のシルエットは゛燐゛としていて何かをやってくれる、そんな
感じだ。
だがここは黒奇島。
地図からも抹殺された囚人惨殺100%の島なのだ。
例外なくみんな死ぬ。
そしてこの先美智子は知る。
たかだか1産業スパイ程度がどうにかなるものでもないこの島の゛裏゛と動かすこと亡き凍りつく現実を。


                                                             
                                                             15へ続く